先祖の供養というのは、ご先祖様の墓を訪れたり、仏壇にある先祖の位牌を拝んだりご先祖様の冥福を祈り、感謝の気持ちを伝える事なのですが、細かく見ていくといろんな事がわかっていきます。先祖供養には様々な形があり、国や、信仰している宗教によっても大きく変わります。もちろん無宗教の方でも先祖供養はしっかりと行えます。ここでは、具体的にどんなことが先祖供養になるのかをお話しします。これから先祖供養を考える際の参考にしてみてはいかがでしょうか。
先祖供養というのは今生きている貴方へ受け継がれてきている命の繋がりへ尊敬と感謝の年を伝える行為
あなたの存在だけでなく、今生きている全ての生物にも言えることですが、父親や母親といった生んでくれて、育ててくれた人が居なければ、今生きている人の存在は絶対にありえません。
育てる人については、昨今ではいろいろ事情がある方も居ますが、それでも命そのものは、生んでくれる人が居なければ成立しないというのは間違いありません。
ちょっと難しい話になりますが、仏教の世界では、「回向(えこう)」という考え方があります。
宗教者に法要を依頼してお経をよんでもらったり、お布施をしたり祈りを捧げたりするとこの世でくどくを積むという事になります。
その功徳をなくなった方に向けて成仏の助けとなっていると考え方が回向です。
こういった考え方の元、先祖様の繋がりに感謝をしてその方達の為に形や祈りという事を行うこと全般を先祖の供養という言い方をします。
また、宗教の種類によってその細かい内容は変わります。ですが、概ねどの宗教でも過去のご先祖様の存在があるからこそ今生きている人の生があるという事を感謝する事になっています。
先祖供養の一つ:自宅の仏壇などで位牌を祀り敬う
先祖供養をする事で一番身近で目にすることが多い形が、ご先祖様の位牌を自宅の仏壇などに祀る事です。ドラマや、何かの際に多くの方が見たことが有る姿だと思います。ご先祖様の位牌に対して毎日お参りするというやり方です。
多くは、仏壇にご本尊が祀られていて、ご本尊の下に位牌やご遺族の小さな遺影などを飾ってあります。
ご先祖様、ご遺族へ毎日、お供えとして仏飯や水を捧げて、ご線香をあげることで、本尊を称えることも、先祖を弔うこともできます。
ちなみにですが、仏教ではお線香の煙にはその煙を通してご遺族やご先祖様と対話できるといういみがあります。
このお線香の煙があることで、故人との繋がりがあるという考え方です。だからこそ、お線香をあげて手をあわせて、故人への想いを伝えるということをするわけです。
先祖供養の一つ2:お墓参りを行う
お墓参りをするのも先祖供養の一つです。ご先祖様の命日や、お盆、お彼岸などに先祖代々の遺骨がおさめられたお墓をキレイに掃除し、お花を手向けて、選考をあげて手を合わせます。
そこに、先祖へ繋がる意識があるという事としてお墓へお参りするわけです。
お墓は、場所にもよりますが、雨風にさらされて、砂汚れや、苔がはえて汚れてしまう場合も少なくありません。
そういった事も含めて配慮して何かをしてあげるという気持ちとしてお墓参りがあり、お墓を掃除したり、線香あげて、手を合わせてお参りするわけです。
先祖供養の一つ3:年忌法要を行う
一周忌、や三回忌といった年忌法要を行うことも、りっぱな先祖供養の一つです。
菩提寺に相談することで、遠い先祖の年忌法要も行えたりします。どんな人への、何回忌に当たるかを調べてもらう事で、例えば、「父親の三回忌」だったり「祖父への三十三回忌」という事も行えたりします。また、複数の先祖の回忌に当たる年があるばあいは、まとめて供養するという事もあったりします。
法要を行う際は、僧侶と相談して日取りを決めましょう。
また、その日に集まる為にも、おおよそ、一か月前までには親族に伝えておく必要もあります。
法要を行う場所や、法要後の会食場所や返礼品などを決めたりするのが施主のおもな役割だったりします。お布施については、回忌の対象となる人の数だけそれぞれ用意しましょう。
こういった、親族との繋がりも、ご先祖様を供養する一周忌、や三回忌が取り持ってくれたりという事があります。普段なかなか会えない親族だからこそ、ご先祖様がその縁をまた作ってくれるという事もご先祖様に感謝をすると考える人も少なくありません。
先祖供養の一つ4:永代供養を行う
永代供養とは、様々な理由でお墓参りに行けない遺族の方に代わって、霊園や寺院がご遺骨を管理・先祖供養してくれる埋葬方法の事です。身内や子孫がおらず、先祖供養を行う人がいない場合やお墓がある地元を離れて暮らしていてなかなか地元に戻って先祖供養ができない人が永代供養を行う場合が多いです。
永代供養をすると、お墓は霊園や寺院が永代に渡って全て管理してくれるため、子孫がお墓を継承する必要はありません。
近年では子や孫に墓守りの手間をかけたくないという親からの依頼で、永代供養墓を選ぶ方が増えています。
先祖供養の一つ5:専門の方に依頼する。
除霊師や霊媒師に依頼することも先祖供養の1つです。
しっかりと信頼できる除霊師にお願いすることができれば問題ないのですが、除霊師の中には霊感や浄霊の力がない、偽物の除霊師も多く存在します。
また、「除霊」はできても「浄霊」ができない除霊師もかなり多いです。除霊と浄霊には明確な違いがあり、先祖供養を行う際には、その違いをしっかりと理解する必要があります。除霊とは、先祖霊を無理矢理剝がすだけの行為であるため、除霊を行ったとしても先祖霊はすぐに戻ってきてしまいます。つまり、除霊は1度行ってもすぐに先祖霊が戻ってきてしまうため、何度も何度も行う必要があり、いつまでたっても先祖は供養されないのです。さらに、除霊は無理矢理、霊を剥がす行為であるため、先祖を苦しめることになります。
浄霊は先祖を完全に霊界へ送ることができる供養であるため、先祖霊が戻ってくることはないのです。なので、本当に信用できる除霊師は1度の供養しか行いません。何度も先祖供養を行う必要があると言っている除霊師は偽物である可能性があるため、見極めが大切です。
本物の供養を行うことで、自分自身が救われるのと同時に、先祖を楽にさせてあげることができるのです。
最後に
先祖供養には様々な形があります。色々と話してきましたがどれが正しいというものはないです。自分自身が信じる供養を行うことが、先祖にとっても自分自身にとっても最良の選択なのです。
ただ、その中には先祖供養を、騙すつもりで行っている悪徳業者も存在していることも事実です。そんなものに騙されないように、先祖供養を依頼する際にはしっかりを見極めることも大切なことです。
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ご先祖様の為にも自分自身や家族の為にも、納得できる形で先祖供養を行えることを願っています。